火曜日、暗号通貨ウォレットから、XRPに焦点を当てたリップルの約1億1200万ドルがハッカーに盗まれたことを、リップルの共同創設者兼執行委員長が開示しました。

リップルのクリス・ラーセンは、盗まれた暗号が自分のものだと水曜日に述べました。ラーセンはX（以前のTwitter）に書き込み、「私のいくつかの個人XRPアカウント（リップルではない）に不正アクセスがありました。問題をすぐに把握し、影響を受けたアドレスを凍結するために取引所に通知しました。法執行当局はすでに関与しています。」と記載しました。

ラーセンは、有名な暗号セキュリティ研究者であるザックスXBTがハッキングのニュースを報じてから1時間以内に、その記事を書きました。

暗号セキュリティ研究者は、盗まれたXRP資金がすでにいくつかの暗号取引所やプラットフォーム、およびBinanceやKrakenを通じて洗浄されたと追加でXに書きました。Binanceの広報担当者サイモン・マシューズは、「当社は事件を認識しており、積極的に捜査を支援しています。」とTechCrunchに語りました。

しかし、ハッキングされたウォレットを制御し所有する人物の詳細は不明瞭です。それがリップルのウォレットであるかどうかはわかりません。

XRPScanのオンチェーンデータによると、ハッキングされたウォレットは「Ripple（50）」と呼ばれ、2018年11月5日に「〜FundingWallet1」という別のウォレットによってアクティブ化されました。〜FundingWallet1は2013年2月6日にラーセンのアカウントによってアクティブ化され、彼自身のアカウントである〜chrislarsenが作成された約1か月後になります。

TechCrunchがリップルに連絡すると、同社の広報担当者ステーシー・Ngoはラーセンの投稿を参照して、「リップルに影響はなかった」と述べました。

リップルは2012年から存在しており、ネットワーク、プロトコル、およびXRP Ledgerと呼ばれる分散型パブリック台帳から成る支払いおよびエンタープライズインフラストラクチャプロバイダを目指しています。ネットワークのトークンであるXRPは、CoinMarketCapのデータによると、時価総額が274億ドルであり、ハッキングのニュースに続いて1日で約4%下落しています。

現在、一部のXRP保有者は、透明性を向上させるために共同創設者に自身の暗号ウォレットとXRP保有を開示するよう求めています。一方で、Thinking Cryptoポッドキャストのホストであるトニー・エドワードは、「ラーセンがリップルからできるだけ距離を置くように」と求めています。

このハッキングは2024年の暗号通貨最大の盗難であり、Rektというウェブ3と暗号の侵害を追跡するウェブサイトが収集したデータに基づくと、記録された歴史の中で20番目の暗号通貨盗難でもあります。

昨年、暗号セキュリティ企業によれば、ハッカーによって約20億ドルの暗号通貨が盗まれています。

このストーリーにはKrakenの広報担当者からの声明が含まれています。